やめよう。何もかも

お酒大好き!!労働はきらいです

レミニセンスをみてきました。

見ました。

雑書き、もしかしたらネタバレ。以下感想です

インセプションと比べるのはやめよう!!

そういうこと

ジョナサン・ノーランが関わってるし、人の記憶を探る話だし(向こうは夢だけど)、主人公は過去の女に固執してる。わかる、比べちゃう。俺もインセプションを期待して見に行きました。だって似てるんだもん。

でもだめだよね。同じ内容ならともかく、全く違うストーリーなんだから比較しても意味がない、反省します。じゃあほら、一緒にごめんなさいしよ。せーので一緒にごめんなさいね、せーのっ

www.youtube.com

 

あらすじ

じゃあこのレミニセンスはどういう話なのか。失踪した女のことが忘れられないヒュー・ジャックマン演じる主人公のニックが、自らの生業である記憶再現装置(記憶潜入装置)を使って、女の手がかりを追っていく、という話。めっちゃSFサスペンスな内容でした。

ニックは記憶再現装置を使い、お客さんを懐かしい思い出に浸らせる、その案内人のしごとをしています。案内人、といっても別に旅館の女将みたいなことをしているんじゃなく、まあ催眠導入音声と言えば分かる人には分かると思う。

記憶再現装置

しかしこの記憶再現装置というのがまあ便利。過去の記憶を体験できる上に、周りの人もその記憶を覗き見ることもできるんですね。しかもその記憶というのはその人の主観映像だけでなく、まわりの家具や建物、人の顔まで再現される。そんな装置を警察が使わないはずがありません。それもそのはず、元々この装置は戦争時代に捕虜への尋問用として使われていたらしく、ニックは軍人としてその尋問に関わっていました。そのためニックは仕事の傍ら警察の犯罪捜査にも手を貸しています。

ただ、この装置はあくまで記憶を再生しているだけで、その記憶には触れることができません。なのでどんなに足掻こうが記憶は記憶、機械のオーバーヒートで脳に損傷が起きることはあっても、その人の人格に影響は与えられないわけです。ただまあ懐かしい、楽しい記憶なので、現実と比べてそれに依存してしまう人たちが出てきます。というかニックが依存しまくってる。ろくに仕事をになくなるし、そのせいで相方のおばさん(超強い)にめちゃめちゃキレられてる。

レミニセンスのここがすき!!

魔性の女に振り回されるヒュー・ジャックマン

謎の女とその女のことがいつまでも忘れられないダメ男。オタクは結局そういうのが好きなんだよね。インセプションのディカプリオもそうだし、あとハサウェイとか。みんな好きでしょ、俺も好き。

このヒュー・ジャックマンもそんなかんじだった。捨てられたことに気づかずに、ずっとその女のことを考えて、仕事も何もできなくなる男。愛おしい。このレミニセンスのヒュー・ジャックマンは、それが更に行き過ぎて、何度も何度もその女との記憶に浸り、忘れられないあまり過去を探って居場所を探そうとまでする。こう文字にするとちょっと気持ち悪いな。いや実際気持ち悪いか。

美術がかっこいい!!

あと美術もよかったです。雰囲気はシェイプ・オブ・ウォーターとかのそれでした。多分どちらも昔のアメリカの建物だったり小物だったりのを意識しているような気がする。あと記憶再現装置がめっちゃかっこいい。立体映像として投影されるのが、スター・ウォーズみたいなホログラムじゃなくて、透明なすだれに光を当ててるのが良かった。あのメモリーカードとかもクリスタルっぽい透明な板に電子回路みたいなのがかいてあんの。でしかもその保存もMDをケースに入れるみたいに、めっちゃ箱のなかにいれてるの。とても味。

 

おわりに

いま予告みて思ったけどめっちゃインセプション意識してるなこれ。どっちが現実でどっちが夢か……みたいな。いやぜんぜんそんな話じゃない。過去に戻るってつっても、ほんとに手がかり探してるだけだし。物語と比べるとちょっと壮大がすぎませんかね。

インセプションと明らかに違うところは、記憶(夢)と現実が曖昧になる恐怖があまり描かれていないところだと思いました。向こうは、どちらが本当でどちらが現実か、わからなくなった末の自殺がありましたが、こちらはあまりそれに対する恐怖ってのは感じられなかった。いや、実際にバーンという現象があって、それに陥った人間っていうのは登場するんで、ないことはないんですが、それも謎解きの一つとして出てくるだけで、そこまで意識はしなかったかなといったかんじ。夢と現実が曖昧になることよりも、機械の使いすぎで脳損傷が起きることの危険性だったり、記憶への依存といった話の方が強かったような気はします。

やっぱりどうしてもインセプションと比べてしまう。まあでも、それはそれとして、この映画は普通に面白い。SFサスペンスとしてもちゃんと面白かったし、いつまでも女を振り切れないヒュー・ジャックマンもよかった。あえてインセプションと比べるなら、こっちのほうがよりラブロマンスが強いです。かなり衝動で見に行った映画でしたがそこそこ満足でき、映画欲も満たすことができました。

来月は007などちょくちょく気になる映画が控えてるので、それまで頑張って生き延びようと思います。