やめよう。何もかも

お酒大好き!!労働はきらいです

エッジランナーズをみた。不器用な二人があまりにも愛おしい

おもしろかった。

ネタバレだし、まとまりもなし

誰も幸せになれない

こう、このジャンルは〇〇!!みたいな話はできないけど、サイバーパンクってジャンルはテクノロジーや大企業に、何も持たない無い一般人たちが常に振り回されているようなイメージがある。サイバーパンク2077をプレイしていたときも、それが全てではないにしろ重要な要素の一つだろうなとは感じていた。
第一話で襲撃に巻き込まれ、母親の死に目にも会えずにそのまま社会からドロップアウトするデイビッドは、まさにイメージしていたサイバーパンクそのものだった。それが当たり前のナイトシティで、藻掻きながらもエッジランナーとしてどう上り詰めていくか。大企業の間で死と隣合わせの仕事をこなし、メインのもとで成長していくデイビッドの成長物語が前半の展開となっている。
そんな中で、第4話の大人びた雰囲気をもつ一方で月への憧れを抱くルーシーと、彼女を月に連れて行くというデイビッドとの会話劇が特に印象的だった。月のぶレインダンスをきっかけに自分の夢を他人に打ち明けた彼女が、デイビッドに死んでほしくないという思いから、「あなたには向いていない」とエッジランナーズから遠ざけようとする姿が、あまりにも不器用で二人の関係に感情移入してしまう。最初に出会ったときの親しさから一変して、お互いに手探りで近づいていこうとする様子が、殺伐した世界観の中で甘酸っぱさがある。原作でもVとジュディとの絡みがあったけど、こっちはゲームではあまり感じられなかった青春があった。

物語後半では、メインの死をきっかけにエッジランナーのリーダーになったデイビッドのサイバーサイコシスへの失落が描かれている。ナイトシティで生きていくためにサイバーウェアを大量に入れたデイビッドが、人間性を削りながら少しづつ蝕まれていく痛々しい姿をラストまでずっと見せつけられるのが辛い。仲間はどころかルーシーにすら何も伝えず、それは自分の中で隠しながらサイコシスに落ちていくデイビッドは、同じようにサイコシスとなったメインの後を追っているようにみえる。サイバースケルトンを装着した際の「分け前はフェアに」のセリフが、より強くそう感じさせる。メインの事件を目の前で目撃してもなお、彼の存在に近づこうとするのは、あの瞬間からデイビッドが狂い始めていたからのような気もする。サイバーサイコシスというよりはPTSDとかそういうやつだったんじゃないか、もしかしたら。
一方ルーシーは、アラサカ重役のデータから見つけたデイビッドのサイバーウェアに対する耐性の強さを実験体として利用するする計画を、一人ネットから消して回っていた。しかし彼女も彼女で、それをデイビッドに伝えずに行動しているために、サイコシス化で人間性を失いつつあるデイビッドとの間ですれ違いが生じていく。 8話の会話では、お互いにお互いを守るために相手を自身から遠ざけようとしているのを打ち明けるが、溝は埋まらないままルーシーはフィクサーとアラサカの策略に嵌ってしまう。 最終話、アラサカ本社前での戦闘で、デイビッドはルーシーが自身の夢を叶えることが自分の夢でもあることを伝え、彼女を逃してすぐアダムスマッシャーの手によって殺害される。すべてが終わった後ルーシーは一人で月へと向かうが、ルーシーの本当の夢はあの日のブレインダンスのようにデイビッドとふたりで月へと行くことだったのだろう。彼女の目に映ったデイビッドの幻が出会ったときのデイビッドだったのがまた辛い。ただその後の大きく息を吸い込んで眩しい太陽の光を受けている姿は、二人の夢の場所で彼の死を受け入れようとしているようにみえた。

もとが好きなのでより楽しめた。

様々な所で言われているように、ビジュアルや設定、ロケーションなんが原作の2077を忠実に再現されており、プレイ済のファンからすれば見覚えのある風景やアイテムが沢山登場してきてとても楽しめた。デイビッドとルーシーの青春物語を中心に、その中でサイバーサイコシスや企業戦争の話を盛り込んだストーリーは、見ていくうちにまたゲームをプレイしたくなってくる。
一方で、それらの用語の解説などは一切ないので、ゲームをプレイしていない人にとっては少しとっつきにくいところはあるかもしれない。ただそれはそれで主人公のデイビッドやルーシーにより深く感情移入が出来ると思うので、このアニメを入り口に他のメディアへとつなげて行くのもアリかもしれない。
前半の見やすさと打って変わって、後半は少し急ぎ足なところがあった。TRIGGERの中で指折りの傑作とまでは言わないが、前半のアクションやラストの月のシーン、キャラクターなどで刺さる人には刺さるアニメになっているように感じた。俺は刺さったので何度も見返したいと思う。

この曲も凄い良かったです

ネトフリは金だけ出してればいいよ

どうやらこの「サイバーパンク エッジランナーズNetflix限定配信らしい。ネトフリは色んなコンテンツに金を出してくれるのはありがたいが、EDクレジット自動スキップや予告編自動再生など、私とは相容れない部分が多分にあるのでその辺をなんとかしてほしい思う。今回もラストの月面でのシーンの後クレジットに浸ってるときによくわからない恋愛ドラマの予告編を流してきたときは本当にキレそうになったよ。なんとかしてくれ

エッチすぎて埋め込みではみられないやつ